広報誌 麦 vol.48

「麦」とは 1 2026 vol.48 西南学院中学校・高等学校 〒814-8512 福岡市早良区百道浜1丁目1番1号 TEL.092-841-1317 編集 西南学院中学校・高等学校広報誌委員 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 麦は聖書の中にたびたび出てきますが、とりわけ『新約聖書』ヨハネ伝12章は 有名です。そこでは一粒の麦が多くの実を結び、やがて多くの人々に恵みを もたらすとあります。この教えを受け、世界で「一粒の麦」たらんと校内外で 活躍する、在校生、卒業生の動向を中心に取り上げ、本校での教育の今を お伝えしたい。このような願いのもとに「麦」と名付けられました。 西南学院中学校・高等学校 広報誌 vol.48 2026 特集 世界から、そして世界へ ~国際交流のフロントライン~ 特集 特集 留学生体験記 A Step Forward 西南にこの人あり SEINAN NEWS 卒業生便り 赤れんが My School Life 過去3年間の大学合格者数 私の合格体験記 校長挨拶 聖句 1 2 3 4 5 6 contents ICT技術の急速な進歩は学校現場の風景を一変させま した。今や一人1台情報端末を所有し、デジタル教材を 利用しながらオンラインで授業を受講するということは 当たり前のこととなりました。本校でもオンライン英会話を 早い段階から導入し、各授業においても積極的にデジタル 教材や端末を利用した授業が展開されています。 確かに世界の全てが手のひらの中に収まっているかの ように思えますが、そんな時代だからこそ、実際に現地に 赴き、肌で感じる体験や教育の意味が改めて問われている ように思われます。その最も端的な例が「留学」ではないで しょうか。 「留学」と一言に言っても、「留学生を迎える」面と「留学 生として送り出す」面があります。まず「迎える」面ですが、 幸いなことにコロナ禍などを除いて、本校では毎年のように 数名の留学生を迎えてきました。その国籍も欧米圏やアジア 圏など実に多様です。本校に留学してきた生徒は、留学生 向けに開講されている日本語クラスにおいて語学力を磨き ます。また、本校の生徒と同じクラスに在籍し、本校の生徒 と同じように授業を受講したり、学校行事などに参加した りもします。このように普段の生活の中で親密な交流を 深める中で、互いの文化や価値観の違いを知り、尊重し、 理解していきます。特別な体験が日常の中に存在すると いう大変貴重な機会が「留学生を迎える」ことによって 生み出されます。 次に「留学生として送り出す」面ですが、これも毎年の ように本校からさまざまな機会を利用して留学を経験 する生徒がいます。その期間も数週間程度の短いものか ら、年単位に及ぶ長期のものまで実に多様です。それら 期間や目的に応じて、本校に復学した際のバックアップ 体制も充実させています。また、いきなり現地に赴くことに 難しさを覚える生徒のために、西南学院大学と連携した 企画や、本校において英語のみで数日間過ごす特別企画 など、多くの機会を提供しています。さらに、本校独自の 海外研修プログラムも多数あり、研修先もアメリカやオー ストラリアをはじめ、近年ではアジア諸国での研修も行う ようになりました。 このように留学生を「迎える」面も「送り出す」面も充実 させ、生徒が肌で感じられる国際交流を実現できるよう 支援しています。 Field Trip in English All in Englishのアクティブラーニング型プログラム。 各国からの講師とともに、大学キャンパスや街中に飛び 出して、楽しいミッションに挑戦しながらコミュニケー ション力を身につけます。 留学生との交流 体育祭や文化祭などの学校行事にも参加します。弁論 大会では、日本語で発表をします。 春休みの10日間、希望者34名がイギリス研修に参加しました。カーディフでのホーム ステイや現地校での学校生活を通して異文化理解を深めるとともに、ロンドンやオッ クスフォードでは歴史と文化に触れ、それぞれが新たな学びの糸口を見つけました。 中学校 世界を知り、自分を知る ―イギリス研修― 春休みの9日間、希望者24名がロサンゼルス研修に参加しました。本校卒業生の案内 によるNASAのラボ見学やフードバンクの視察を通して社会課題への理解を深め、 現地校での交流では多様な価値観に触れ、視野を広げる充実した研修となりました。 高等学校 世界を見つめ、未来を描く ―ロサンゼルス研修―

2 2026 vol.48 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 西南学院での出会いと学びが、 今もなお、日本と世界をつなぐ挑戦へと続いています。 私がロータリークラブの交換留学生として西南学院中学校・ 高等学校に留学したのは1999年のことです。ベルギーで生まれ 育った私にとって、日本、そして福岡での生活は未知の連続 でした。日本に到着した当初は日本語を一つも話すことが できず、不安も大きかったことを覚えています。しかし、学校では 週に三回、日本語のレッスンを受ける機会が設けられており、 その手厚いサポートには今でも深く感謝しています。レッスンを 重ねる中で、少しずつ言葉が分かるようになり、簡単なコミュニ ケーションが取れるようになるにつれて、学校生活も次第に楽し くなっていきました。振り返ると、最初の三か月は決して楽では ありませんでしたが、その経験があったからこそ、日本で学ぶ 意味を強く実感できたのだと思います。 日々の学校生活の中で、相手を思いやることや、人との関係を 大切にする姿勢を自然に学べたことは、今でも心に残っていま す。文化祭では留学生室を中心に多くの生徒が集まり、大いに 盛り上がりました。この経験は、多くの人との関係構築につなが る貴重な機会でした。軽井沢への林間学校は、クラスメートとの 距離が一気に縮まった大切な思い出です。今でも家族で軽井沢を 訪れ、旅行やスキーを楽しんでいます。トリックアートミュージアム を見るたびに、当時の楽しい記憶がよみがえり、私にとって特別 な場所となっています。剣道や野球などのスポーツ体験も、ベル ギーではできない日本ならではの貴重な経験でした。 授業の中で一番好きだったのは英語です。内容を理解した 上で、自分の意見を発信しながらアクティブに参加できたことが 楽しく、自信にもつながりました。また、毎日の昼休みは友人 たちと過ごす最も楽しい時間で、多くの何気ない思い出が今で も心に残っています。 この留学経験は、その後の進学やキャリア 形成にも大きな影響を与えました。留学後は ベルギーのICHECブリュッセル・マネジメント・ スクールでファイナンスを学び、さらに九州大学 大学院で経営学修士号を取得しました。この 大学院進学も、西南学院で出会った友人の 紹介がきっかけでした。人数は多くありません が、当時のクラスメートの数名とは今でも 親友として関係が続いています。 2005年に日本でキャリアをスタートし、 福岡で不動産仲介やアセットマネジメントを 経て、2016年からは株式会社西武・プリンスホテルズワールド ワイドにて新規ホテル開発や国内外のM&Aを統括しています。 現在の仕事の大きなテーマは、会社のグローバル化です。日本 国内では、インバウンドに対応できるホテルチェーンとして、日本 を訪れる多くの方々を迎え入れること。一方で海外において は、日本のおもてなしの心、食文化、デザイン、そしてクラフトマン シップといった日本ならではの価値を発信していきたいと考えて います。ホテルを通じて日本と世界をつなぐことが、私の目指す 役割です。 その想いを形にした一つの節目として、2026年3月17日、 西南学院高校の近く・ももち浜に「福岡プリンスホテル ももち 浜」が開業しました。多くの方々に利用していただきながら、 新たな人や文化の交流の場となり、ももち浜の新しいコミュニ ティを育み、地域を盛り上げていく存在になることを心から願っ ています。西南学院で得た学びとご縁を胸に、これからも社会に 価値を生み出す挑戦を続けていきたいと思います。 株式会社 西武・プリンスホテルズワールドワイド Jeremy Gilletさん 写真中央がジェレミーさん ジェレミーさんと国際交流委員の土崎愛先生 アロイッス マシアグさん (Alois Maciag/フランス) 異文化に触れてみたいと 考え、日本に来ることを決 めました。フランス人にとっ て日本はとても過ごしやす く、特に治安の良さと食 べ物が魅力的です。西南 学院の印象的なところは 学校の教えがキリスト教に 根ざしているところです。日 本だけでなくブータンやチ ベットなどの地域も訪れて みたいと思っています。将 来はインターナショナルなビ ジネスを大学で学び、それを 生かして国際的に活躍す るビジネスに従事したいと 考えています。 サラ オルタさん (Sara Theusinger Orta/スイス) 私が日本に留学しようと 思った理由は、自分の故郷 を離れ、日本語について学 んでみたいとずっと思って いたからです。そして西南 学院に留学する機会を得ま したが、素晴らしい経験を しています。周りのみんなは 非常に優しく、歓迎してくれ ました。本当に幸運だった と感じています。留学期間 を終えても日本語の勉強は 続けようと思っていますし、 世界中を旅してもっと多く の言語を学ぼうと考えてい ます。そして何よりも人生を 楽しみたいと思います。 リゼッタ セヤヌさん (Lizeta Sagiannou/ギリシャ) 私が日本に留学を決めた 理由は、日本の高校生が実 際にどのように生活している のかこの目で見てみたいと 思ったからです。それから日 本食にも興味がありました。 実際に来日して、初めて西南 学院を訪れたときは、なんて 大きな学校で、施設も素晴 らしく、さまざまな面で行き 届いた学校なのだろうと思 いました。将来何をするかは まだ定まっていませんが、他 者の幸福に貢献できるよう な人物になりたいと考えてい ます。 留学生体験記 海外からの一歩、西南で広がる世界 西南学院で過ごした日々が、それぞれの未来へとつながっていきます。 リアナ ウォルウェンドさん (Rianna Maria Wohlwend/カナダ) Canada France Switzerland Greece 海外に行くことを決めた理由はいくつかあります。 正直に言えば、「カナダとは違う生活を経験し、 他の国の多様性に触れたかった」というのが一番 シンプルで、普段よく口にする答えです。もちろん それも本音ですが、一番強く望んでいたのは、これ までの自分を超えて、もっと強い人間に成長する ことでした。自分でも気づいていなかった限界に 挑んでみたかったのです。 西南学院に来たばかりの頃は、不安でいっぱい でした。これまで私立学校に通った経験がなかった ため、うまくやっていけるだろうかとずっと心配して いました。しかし、初日を過ごすうちに、周りの人たち の温かさに触れて、思っていたような場所とは全然 違うと感じました。ここは、人の優しさに支えられた、 偏見のない、家族のようなあたたかい学校です。 将来は、弁護士、英語教師、またはジャーナリスト のいずれかの道に進みたいと考えています。 2026年4月在籍の留学生たちです。 特集 世界から、そして世界へ~国際交流のフロントライン~ 心 ひらく異文化体験 言葉とともに広がる世界 知ることからはじまる 出会いがつくる新しい自分

3 2026 vol.48 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 戦後80年の節目の夏、日本在住の唯一のホロコースト生存 者でピアニストのヤーノシュ・ツェグレディさん(87)をお迎え し、中学生と高校3年生がお話と演奏を聴きました。ナチス・ ドイツがハンガリーに侵攻した1944年、両親が強制収容所に 送られ、当時7歳のヤーノシュさんは2歳年上の兄と祖父母と 共に、ユダヤ人を強制的に狭小な区画へと隔離移住させた ゲットーに連行されました。激しい市街戦、空襲の中、一日の ほとんどを防空壕で過ごし、一日の食糧は角砂糖3つだけ-- 初めて体験者から聞いた証言に「、ホロコーストは本当にあった と認識を新たにさせられた」、「『忘れることは赦すことでは ない』という言葉が特に心に残った。同じ過ちを二度と繰り 返さないために自分たちが次の世代に伝えなければならない」 など平和への思いを強くする感想が多く聞かれました。世界 各地で排外的な主張が高まっているこの時に「平和を実現 する者」(マタイ5:9)の使命を改めて考える時となりました。 記憶を受け継ぐ夏 平和への使命を胸に 宗教部長 坂東 資朗 修了レポート発表会 ― 知のバトンをつなぐ ― 体育といえば、「好きな教科」「嫌いな教科」どちら にもよく名前があがる教科です。得意な生徒にとっ ては楽しみな時間である一方で、苦手意識を抱く 生徒にとっては不安を感じる時間になることもあり ます。西南学院の保健体育科教員として生徒たちと どのように向き合い、どんな授業を展開していくの か、日々模索しています。心と体の健康について理解 すること、自分自身を見つめなおすきっかけを与える こと、身体を動かすことの楽しさや仲間と協力する 喜びを感じること、保健体育の学びを通して、生徒 一人ひとりが自分の心と体を大切にしながら成長 していける力を育んでいきたいと考えています。 数学科 遠竹 史教先生 保健体育科 竹内 優香先生 西南は「愛」に包まれた学校です。「愛」を土台と した中で、生徒たちの成長のお手伝いができている ことに感謝しています。数学という「普遍的な学問」 を学ぶ中で、世の中の進歩発展のため、そして周り の方々が幸せになるために、ともに生徒たちと学び あっていきたいと思います。授業や部活を通して、 「できなかったことができるようになる喜び」を 知り、西南での教育活動を通して、様々な体験から 成長していってほしいと思います。聖書に書かれて いる「見えないものに目を注ぐ」生き方を知ることが 出来たのも、西南で過ごしたからです。有形無形の 起きることすべてに心を寄せて、「愛」を持って皆さ んに接し、これからの西南での出会いを楽しみに したいと思います。 西南に この人あり 西南の教育の現在とこれから 中学校 詳しい 内容は こちらから 修了レポートは、中学3年生の課題研究プログラムとして2018年度に始まり ました。自ら問いを立て、仮説を検証し考察する過程は、中学生にとって決して 容易ではありません。しかし、生徒たちは自分の興味関心を深掘りしていく 中で、探究することの意義や喜びを見出していきます。 2021年度からは、特に優秀な生徒による発表会が開始されました。2025年度 は学年でのプレ発表を経て、高い評価を得た6団体が代表として登壇しました。 「クレイアニメ研究」「Violinの価値-音質の相違について-」など、多岐にわたる 研究成果を堂々と発表する3年生の姿 は、1・2年生の好奇心を揺さぶりました。 先輩たちの熱量は、下級生が自らの探究 に向かう大きな原動力となっています。 同時に、発表を終えた3年生がこの経験 を糧に、高校進学後、さらに高度な探究 へと挑戦していくことを期待しています。 西南学院大学との 高大連携プログラム 高等学校 昨年からスタートした西南学院 大学人間科学部との連携に加え、 今年度は、外国語学部と高等学 校による高大連携プログラム 「Seinan FLaSH」が開催されました。この名称には、参加した生徒にとって 「将来を照らす光」のような体験になってほしいという願いが込められています。 本年度は高校生23名が参加し、同大学の4つのゼミに分かれて大学生と共 に学びを深めました。例えば杉山香織ゼミでは「コーパス言語学」をテーマ に、語彙の分析手法について大学生がプレゼンを行い、高校生は言語への新し い視点に触れました。 また、学生広報団体「LUSH」によるキャンパスツアーも実施。充実した施設 を体感した高校生からは、同大学への進学意欲が高まったという声が寄せら れ、高大交流の貴重な機会となりました。

4 2026 vol.48 Seinan Gakuin Junior - Senior High School SEINAN NEWS 高等学校 硬式テニス部 全国大会に 団体・ダブルスで出場 中学校 第52回全国中学テニス選手権大会に団体とダブ ルスで出場しました。団体、ダブルス、個人など、 毎年のように全国大会に出場し、活躍を続けて います。 第80回九州合唱コンクール福岡県大会に出場 し、銀賞を受賞しました。合唱同好会としては3年 ぶりの挑戦で、見事な歌声を披露しました。日頃 の朝礼での讃美歌歌唱など校内外でその活躍の場 を広げています。 吹奏楽部 第51回九州アンサンブルコンテストで 金賞受賞 第51回九州アンサンブルコンテストに出場しまし た。今年は木管3重奏が出場し、各県の代表が 素晴らしい演奏をする中、本校の生徒も堂々とした 演奏を披露し、見事金賞を受賞しました。この経験 を生かし、さらに音色に磨きをかけていきます。 合唱同好会 九州合唱コンクール福岡県大会で 銀賞受賞 2025年度に行われた福岡市中学校新人 体操競技大会において優勝、また第57回 全国中学校 体操競技選手権大会において 福岡県代表として出場しました。家の近所に あった体操クラブに通い始めたことをきっ かけに体操の面白さにのめり込み、今では 全国大会に出場するほどの実力を培いました。 体操競技 努力を力に変え、全国の舞台へ 北沢 瑞季さん ネイティブの教員とともにゲームをした り、おすすめの英語の映画を観たり、楽し みながら英語を学びます。時にはクッキ ングにも挑戦しています。特に高校に来て いる留学生とのクッキングを楽しんでい ます。年に数度、海外の生徒たちが訪問 した際の、案内や文化交流も行っています。 英語クラブ 楽しみながら広がる英語の世界 囲碁部 囲碁部女子団体、全国大会に出場 第49回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大 会に本校囲碁部の女子団体が出場、また第20回全 国高等学校囲碁選抜大会にも出場しました。両大 会とも惜しくも入賞を逃しましたが、全国有数の 高校を相手に善戦し、成長の確かな手応えを感じ 取れたようです。 矢野藍生さん(1年)がJOCジュニアオリンピック U18陸上競技大会走り高跳びで第3位に入賞を 果たしました。矢野さんは第78回全国高等学校 陸上競技対校選手権大会にも出場しており、全国 で躍動しています。 剣道部 男女ともに全国大会に出場 令和7年度玉竜旗高校剣道大会(全国大会)に 男女とも出場しました。ともに3回戦で惜敗しまし たが、日頃の鍛錬の結果を十分に発揮できたよう です。試合後の礼に終わる姿も清々しく、今後の さらなる活躍が期待されています。 陸上部 JOCジュニアオリンピック U18走高跳で第3位入賞 第34回全国高等学校文化連盟将棋新人大会 (全国大会)に出場しました。将棋の駒の産地と しても有名な山形件天童市で行われたこの大会 において、全国から集まった実力者と盤上で熱戦 を繰り広げました。あと一歩のところで本戦出場 を逃しましたが、自らの課題に向き合い、改めて 将棋の楽しさを実感できる機会を得られたよう です。 将棋同好会 全国の強豪と競い合う一手 飯塚 諒太郎さん 県内でも珍しい弦楽器だけのアン サンブルです。年一回の定期演奏会 や学校内でのさまざまな行事で演奏 しています。また、県内の他の学校の 管弦楽部と合同で演奏したり、イベ ントに参加したりするなど、校外での 活動にも精力的に参加しています。 初心者から経験者まで楽器経験の 有無に関係なく楽しく活動しています。 弦楽部 音を重ね、心をつなぐ弦楽アンサンブル ※2026年度より、合唱同好会は合唱部になりました。

5 2026 vol.48 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 大学生活、これは言いたい 多くの挑戦をしてほしいです。私もオランダ留学や国内外のイン ターン等で、多様な価値観に触れました。自由と責任の中で成功も失敗 も糧にする。そして「今しかできない経験」を全力で積み重ねること が、将来の財産になると確信しています。 最後に一言 多くの挫折を乗り越えて人は成長し、必ず報われます。私自身、怪我 で夢が破れた経験が、今の私の強固な軸となりました。どんなに辛いこと にも、必ず意味があると思うので、失敗を恐れず目の前の壁に全力で ぶつかってください。その積み重ねが、いつか必ず自分の力になります。 バンヒューゾン 春希 クリストファさん 早稲田大学 商学部 在籍 (2023年3月卒業) 在校中、 一番印象に残っていること アビスパ福岡U-18主将と勉学、 どちらも高いレベルでの両立です。 校外活動でも応援してくれる先生方 やクラスメイトの支えがあり多くの 挫折を乗り越えることができました。 西南で過ごす日々は、学業だけでなく、 人間として大きく成長できた密度の 濃い3年間だったと思います。 大学生活、これは言いたい この数年間は、自分の興味関心を存分に追求し、さらに深く広げて いくことのできる貴重な時間だと思います。私は現在大学を休学し、 アフリカで勤務しています。好奇心に導かれるまま飛び込んだ世界で すが、日々思いがけない出会いや学びで満ちています。 最後に一言 西南での6年間は、卒業後も続くかけがえのない友人と出会い、自分 の軸を築いてくれた大切な時間でした。学生生活は長いようでいて、振 り返ればあっという間です。失敗を恐れず、時には挑戦しながら、実り 多い日々を過ごしてほしいと思っています。 安田 光希さん 東京外国語大学 国際社会学部 在籍 (2023年3月卒業) 在校中、 一番印象に残っていること 高校では生徒会に所属し、一年 間副会長を務めました。文化祭や体 育祭などの学校行事の運営、また 日々の活動は、難しいながらもやり がいと充実感に満ちたものであり、 同期と過ごした生徒会室での日々 は、特に思い出に残っています。 My School Life 世の光となっている卒業生の“今”を紹介します 卒業生便り 西南学院中学校1968年卒 西南学院高等学校1971年卒 スコヤ 木工舎 素木屋 写真中央が深見さん チャペルの十字架 深見 照明さん 西南です! 西南です。出身校を聞かれると、なぜだか 軽やかに答える。社会に出て思うのだが、西南 は世間では程好い立ち位置にあるような気が する。超ハードな進学校ではなく、長年培った ソフトな校風が福岡近隣では定着している。 よって受けが良い。なかなか同窓生に会う機会 はないのだが、同窓生と判った途端、それは もう昔からの知人であるかの様に一気に距離 が縮まる。現に長い付き合いの保険代理店 の御仁は、近年一級下の同窓生と判った。その 時から名前を呼んでくれなくなった。“先輩” と呼ぶのが常になった。昨年は私の健康を気遣 いながら握手までして帰って行かれた。有難い 事だ。さて少し昔話をしましょう。60年程前、西 南中学には体育館なるものがなかった。私が 所属していた体操部は春から秋までは晴れ の日は土のグラウンドの上にマットを敷いて 練習をしていた。バスケもバレー部も基本“外” なので、対外試合などでは、室内競技なのに 真黒に日焼した不思議な集団がそこにあった。 設備が整ってないというのも、そこには工夫が 生じるし、それはそれで良い思い出となった。 高校時代は楽し過ぎて連載になっては困るの で省きます。卒業後の西南との繋がりは、何と 言っても新校舎のチャペルの十字架を依頼 され、作らせて頂いた事でしょう。私達が 礼拝をしていた旧チャペルの長椅子を再 利用したのですが、部材を作るために一度 解体し、機械に通した瞬間でした。あの チャペルの臭い、いや此処では香りが 適切でしょう。6年間嗅いだ記憶の香りが 工場に立ち込めたのです。今から十字架を 作ろうとする私にとって、それは大きな感動 と恵みの体験でした。最後に在校生が使っ ているチャペル手帳なるものを頂き、目を 通しました。創立百周年にあたってのくだり に普通ならば、「百年の歩みの中でこの様 な社会的功績がありました。」「この様な素 晴らしい人物を輩出しました。」などと書か れると思うのですが、そこには平和宣言な るものが書かれてあり、先の戦争に学院が 加担してしまった事への反省と、今後平和を 実現する学生を育む事が学院の使命である との決意が書かれてありました。私はきち んと悔い改めができる学院の姿勢を誇りに 思います。これからも出身校は、と問われ れば、更に誇りを持って軽やかに答えます。 西南です。 伊原 幹治先生(元社会科教諭) 西新3-13-1にあった校地に初めて足を踏み 入れたのは入試の時だった。市内電車の停留所 から北に100m少し歩くと正門に着いた。第一 希望は隣の県立高校だったので、まさか、ここで 私の人生を送るようになるとは!ここでキリスト 教と出会い、大学卒業後、教員として40年を過 ごした。私立ということもあって、習った先生方 は個性的と言うか、クセが強く、ひとりひとりが 懐かしい。1年生が使用する西校舎と講堂の油 の匂いも忘れられない。1994年に共学となり、 最初の女子生徒を迎えたのもこのキャンパス だった。 チャペルという独自のプログラムがあり、ここ で心に残る多くの講師の話を聞くことができ た。学生の頃は伝道中心の内容であったが、後 に滋賀県から来られた福井達雨止揚学園園長 やペシャワール会の中村哲医師などが定期的 に訪れ、生涯忘れることが出来ない出会いが与 えられた。 1916年の創立以来、本校は福岡の地でさまざまな歴史を 見てきました。このコーナーでは西南学院にまつわる思い出話を 紹介し、西南学院の歴史の一端をひもときます。 SEINAN 今昔物語 1970年代の旧西南学院高等学校(現:西南学院大学博物館)

6 2026 vol.48 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 国公立大学 北海道大 東京大 京都大 大阪大 神戸大 九州大 国際基督教大 学習院大 筑波大 東京外大 横浜国立大 広島大 山口大 九州工大 青山学院大 立教大 中央大 法政大 明治大 福岡教育大 北九州市立 過去3年間の大学合格者数 早稲田大 慶応大 上智大 東京理大 私立大学 関西学院大 関西大 同志社大 立命館大 今号をもって編集担当の任を退く。奇しくも前校長の退任と 重なった。前校長の在任期間と編集を担当していた期間が丸々 重なるのだが、その期間の前半はまさにコロナ禍の激動の時で あった。否応なしに変革を求められる現場。その中で前校長は 変わるべきことと変わらざるべきことの間に常に立たされていた。 長きにわたって西南学院の教育に携わり、その中で大切にして きた「西南らしさ」をいかに残し、後世に伝え、そして時代に適応 させ発展させていくか。これが最大の関心事であり使命であった のだと思う。広報誌に与えられた使命は日々変化する「西南学院 の今」を、年に一度総括し、それを伝えることにある。大仰に言 えばその一年の西南の足跡を辿ることになる。改めて既刊誌を 振り返り、多くの変化があったことに気づく。しかし、その随所 に「西南らしさ」が残っていることにも気づく。前校長の苦心を 労いつつ、次号以降の編集担当がいかに「西南学院の今」を伝 えるのか、期待を寄せる。 Seinan, Be True To Christ 西南よ、キリストに忠実なれ 隅石 〒814-8512 福岡市早良区百道浜1丁目1番1号 TEL(092)841-1317 FAX(092)845-6295 西南学院は1916(大正5)年、米国南部バプテスト派の 宣教師であったC.K.ドージャーによって創立されました。 その遺訓『西南よ、キリストに忠実なれ』(Seinan, Be True To Christ)に示されている理念を建学の精神と して後継者たちが大切に今日まで受け継いできました。 西南学院は建学の精神とその使命を基に、平和、人類 愛、自由を理解し、真理に基づき世界を導く人、他に先駆 けて善や正義を実行する精神を持つ人、そして、他者や 社会、さらに地球を思いやる心を持ち、真の平和を実現 する人を育成することを目標にしています。 大学受験をするうえで、西南の先生方や仲間たちは、私にとって大きな支えとなりま した。志望校を決める際や、どのように勉強を進めていけばよいのか迷ったとき、また 分からない問題に直面したときにも、先生方が一人ひとりに真摯に向き合い、共に 考え、取り組んでくださったことが印象に残っています。 さらに、同じ目標を持つ仲間たちと、自習室をはじめとした恵まれた環境の中で 学習を進められたことも、大きな励みとなりました。開放感があり、集中力を保ちやす い自習室などの充実した設備と、親しみやすく温かい先生方の存在は、西南ならでは の魅力だと思います。ぜひ、この環境を学校生活の中で有意義に活用してほしいです。 6年間の西南での学び、先生や友人との出会いが私を大きく成長させました。今の私 があるのは、間違いなく今まで支えてくださった先生方、共に勉強しあった友人たちの おかげです。高校三年生まで部活を続け、常に時間に追われる日々でしたが、時間がない 中でも朝や放課後などに自習室でみんなで勉強し、お互いに良い影響を及ぼしあう ことができました。共に励まし合い、高めあってきた友人たちのおかげで苦しい受験生 活も乗り越えることができたと思います。西南での6年間の思い出は私にとって一生の 宝物です。西南という自由で愛に満ち溢れた環境の中で、最高の仲間に囲まれ、貴重な 学生時代を過ごせたことに心から感謝しています。 田中 大遥さん 九州大学 工学部 Ⅲ群 合格 野村 航太さん 大阪大学 経済学部 合格 ※2026年4月21日現在の状況です。最新の合格状況についてはホームページをご確認ください。 2024 2024 2 2026 西南学院大 9 10 13 20 20 9 7 16 海外大学 2024 2026 14 34 33 14 19 14 180 1 20 2026 2 2 5 2 3 2 1 1 佐賀大 熊本大 11 10 聖句 自分自身の内に塩を持ちなさい。 そして、互いに平和に過ごしなさい。 (マルコによる福音書9章50節後半) 三上 梓(中高宗教主任) この聖句が示すのは、塩気の大切さです。「わたし」が内に 秘める塩気の存在が、「だれか」に働きかけるのであり、そして 「だれか」と共なる「わたしたち」の在り方に大きく作用していくの です。主イエスは群衆たちに「あなたがたは地の塩である(」マタイ 5:13)と言われました。一つまみで全体の味を変えて引き締める 役割を、腐敗を防ぐ機能を、そして猛暑などの過酷な環境下での 健康保全の働きを、西南学院に連なる一人ひとりが現代社会に おいて果たしていきなさい。イエス・キリストの言葉から、そのよう なメッセージを受け取っていきたいものです。 西南学院は、1916年の創立当初、104人の新入生を迎え 入れたことが『西南学院百年史』に書かれています。それから 110年の歳月が流れた現在、中高では約2000人の中高生が 学校生活を送り、約150名の教職員がその成長を側で 見守っています。 多くの生徒たち、教職員がともに過ごす中、教室や廊下 などで、生徒と教師、生徒と生徒などが、相手にまなざしを 向けつつ語らう場面を目にします。ごくありふれた日常です が、その様子から「わたしの目にあなたは価高く、貴い。わた しはあなたを愛する(イザヤ書43章4節)」という聖書の言葉 が心に浮かびます。温かいまなざしのある場――そこでは 単なる会話ではなく、相手のことを大切に思う気持ちを基盤 とした、全人格的な対話がなされていると感じます。そして その背後には、神さまから一人ひとりに向けられているもう 一つの優しいまなざしがあるのだと思います。 校長 西 輝久 西南学院へのまなざし 私の合格体験記 国公立大学は九州大学を中心に、北は北海道から南は沖縄まで幅広く 全国に進学しています。また私立大学は西南学院大学をはじめ、関東 関西の難関大学へも数多く進学しています。 3 2 2 2025 2025 2 18 10 15 25 19 6 6 5 15 2025 3 13 64 32 11 28 8 156 1 16 16 15 32 26 4 7 14 18 58 58 17 45 19 180 1 27 1 1 2 7 4 1 12 10 長崎大 8 7 2 2 1 3 37 3 6 16 2 5 13 8 10 5 3 北米・アジア・オセアニア等 YouTube 公式アカウント Instagram 公式アカウント ホームページ

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=