広報誌 麦 vol.46

「麦」とは 1 April 1. 2024 vol.46 西南学院中学校・高等学校 〒814-8512 福岡市早良区百道浜1丁目1番1号 TEL.092-841-1317 ホームページ https://hs.seinan.ed.jp/ 公式YouTube https://www.youtube.com/@SWmomochihama111 [発行日]2024年4月1日 編集 西南学院中学校・高等学校広報誌委員 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 麦は聖書の中にたびたび出てきますが、とりわけ『新約聖書』ヨハネ伝12章は 有名です。そこでは一粒の麦が多くの実を結び、やがて多くの人々に恵みを もたらすとあります。この教えを受け、世界で「一粒の麦」たらんと校内外で 活躍する、在校生、卒業生の動向を中心に取り上げ、本校での教育の今を お伝えしたい。このような願いのもとに「麦」と名付けられました。 特集 戻ってきた学校行事 西南学院中学校・高等学校 広報誌 vol.46 April 1. 2024 沖縄で平和を考える(中学校 沖縄修学旅行) 新入生を温かく迎える在校生(高等学校 始業式・対面式) 全国選抜大会出場を果たす (中学校 硬式テニス部) この一球に思いを込めて (中学校 ハンドボール部 九州大会にて) 真剣な面持ちで盤に向かう (高等学校 囲碁部 全国大会にて) 国内での新型コロナウイルス感染症の蔓延 から丸4年が経ちました。不安と混乱の中、 それでも教育の営みを止めてはならないという 信念のもと、様々な対応策を考えながら手探り の中で過ごしていた日々が懐かしく感じられる ようにもなりました。そのような日々はまさに 私たちにとって試練の連続でしたが、時に 試練は私たちに思いがけない気付きを与えて くれます。 例えば、学校行事。そもそも学校行事という ものは全国どこでもある程度共有される イメージがあって、そこにその学校独自の色合 いが足されていくものだと思います。西南学院 も長い歴史の中で作り上げられてきた文化が あり、中高ともそれぞれの「色」が確立されて いました。しかし新型コロナウイルス感染症の 影響で従来通りでの実施が難しくなりました。 幾回かの中止や延期、完全学内関係者のみで の実施などを経て、昨年度は新たな形での実 施となりました。象徴的であったのが中高合同 体育祭です。西南学院は1996年から中高一貫 校としての歩みを始めましたが、それまでは同じ 敷地内にあってもそれぞれ“別々の学校”でし た。それが一貫校になったことで様々なものが 一緒になっていきましたが、体育行事は別に 行われていました。それがこの度の学校行事の 見直しに伴って合同で行う可能性を探り、実現 へと至りました。詳しくは2面で特集を組んで いますが、本校にとって大きな転換点となる 行事であり、新たな日常の幕開けでありました。 このように「新たな」日常も戻ってきました が、「これまでの」日常も戻りつつあります。 本校には文武両道を体現している生徒が多く 在籍していますが、感染症が猛威を振るってい たころは思うような活動ができていない部が ほとんどでした。しかし、徐々にそれも緩和さ れ活動に打ち込める日々が戻り、その努力が 実を結びはじめています。 「新たな」日常と「これまでの」日常を織り 交ぜつつ、私たちの歩みは進んでいきます。 BLACK BOTTOM BRASS BANDを招いて (中学校 音楽鑑賞) 特集 特集 SEINAN VIEW A Step Forward 西南の教育の現在とこれから 留学体験記 西南にこの人あり SEINAN NEWS 卒業生便り 赤れんが 卒業生interview 過去3年間の大学合格者数 私の合格体験記 校長挨拶 聖句 1 2 3 4 5 6 contents

2 April 1. 2024 vol.46 Seinan Gakuin Junior - Senior High School SEINAN VIEW 中学校と大学の連携講座『ともに生きる』人権・「同和」教育の一環として 当日の様子はこちらでも紹介しています → https://www.seinan-gu.ac.jp/news/2023/15139.html 西南学院での成長 2023年11月9日、中学校の生徒18名と西南学 院大学人間科学部社会福祉学科の学生10名 による交流会が行われました。 この交流会は、中学校の人権・「同和」教育の 一環として、また大学の社会福祉学科・河谷 はるみ教授のゼミ活動の一環として、初めて中 学校と大学の連携が実現し行われたものです。 交流会では「ともに生きる」というテーマの もと社会福祉を専門に学ぶ学生らを中心に 企画・運営され、生徒によるアイマスク体験が 行われました。その後、中高の卒業生でもある 野田周佑さんから「こころのバリアフリー」と 題した講演が行われました。野田さんは生まれ つき首から下に麻痺があり、講演では当事者の 視点から自身が過ごした中学校や高校時代の 話や現在の学生生活について紹介。また、野田 さんは「障がいのある人と接する際は、障がい を正しく知ること、知ろうとすることが大切です」 と語り、生徒らは野田さんの話に熱心に耳を 傾けていました。 交流会に参加した生徒からは「障がいのある 人を見かけたときは、見た目で判断しないよう にしたいです」といった感想が寄せられました。 中学・大学の双方で福祉の学びを深める貴重 な機会となりました。 2023年9月11日、13日の2日間で、西南学院中学校・高等学校で史上 初となる中高合同体育祭が開催されました。今まで中学校では体育祭、 高等学校においてはスポーツフェスティバルという行事が行われていま したが、中高が合同で体育祭を開催するのは初めての試みとなります。 1日目の9月11日は本校のグラウンドが舞台となりました。午前中は 中学生と高校1年生、午後は高校2、3年生の競技を行うという工夫を 凝らしながら、1日を通して熱い戦いが繰り広げられました。学年別の リレー競技など、同じ学年が相手だからこそ、負けられない勝負となって いました。また、大縄など、クラスで一丸となって取り組む競技も1日目に 行われ、各クラスが団結する良い機会になりました。舞い上がる砂埃の 中、懸命に競技に取り組む生徒の真剣なまなざしからは、自分たちに 今できるベストを尽くすのだという決意と、PayPayドームで開催され る2日目への期待とが感じられました。 2日目の9月13日は、PayPayドームでの開催となりました。ドームに 入った瞬間、「天井が高―い!」「芝生がきれい!!」と生徒たちから歓声 が上がります。普段はテレビ画面の中で見ている景色の中に、今自分が 立っている…。その感動は、生徒たちにとって一生忘れられない思い出と なったことでしょう。PayPayドームでの2日目には、帽子とり騎馬戦や 団対抗のリレーなど、中高の学年をこえた5つの団で競い合う競技が 多数実施されました。それ故、団全体で協力しての競技者応援なども、 これまでの体育祭やスポーツフェスティバルとは比べ物にならないほど の迫力でした。団全体での競技が多かったというのもそうですが、PayPay ドームの大きなスクリーンに生徒たちの活躍が映されていたのも盛り 上がった要因の1つだと思います。自分や友人たち、先輩、後輩たちが 映るとスクリーンを指さしながら嬉しそうな顔をしている生徒たちの 様子がほほえましく、今回の体育祭での忘れられない場面の1つです。 中高合同で体育祭を開催するにあたっては、様々な方の尽力を欠かす ことはできません。体育科を中心とした本校教職員、運営にあたってくれ た生徒会や、実行委員、懸命に競技に取り組んだ生徒たち。どれか1つ の要素が欠けてしまっても、今回の中高合同体育祭の成功はなかった と思います。中高合同体育祭を行う意義というのはたくさんあると思い ますが、その中でも、競技する生徒たちにとっては、他学年の生徒の存在 を感じながら競技に取り組めたことが重要な意義だったように思い ます。異なる学年の生徒たちが同じグラウンドで競技をすると、生徒 たちは、西南学院での6年ないし3年間の成長の過程をそれぞれの立場 から感じることができます。中学生は高校生の姿を未来の自分に重ね 合わせたでしょうし、高校生は中学生の姿を見て自分たちの成長を実感 できたと思います。西南学院での成長の過程を実感したうえで、自分は どういう人間でありたいと思うのか。生徒たちにとって、今回の中高合同 体育祭がそのようなことを考える機会であることを願ってやみません。

よかトピア通りに面したクリスマス ツリーの引退、植え替えが報告されま した。2003年に中高が現在の百道浜 キャンパスに新築移転した20年前、新し いキャンパスにシンボルとなるクリスマ スツリーをと設計に盛り込み、中庭に 植えるか、通りに面した現在の位置に 植えて地域の方々にも見てもらえる ものとするか相談したことをなつかしく 思い出しました。以来20年、毎日大量 の排気ガスを浴び、年々強まる酷暑の 中立ち続け…数年前にシロアリ被害に 遭い、手当てをしたものの思うように 元気にならず、植え替えの判断に至りま した。毎年、たくさんの電球を身にま とってクリスマスの訪れを知らせ、日没 後暗くなった中、下校する生徒たちの 足元を照らしてもくれました。お疲れさ ま、ありがとうございました!ラストラン ならぬラストライトを見ながら、私たち にも訪れる卒業・引退の時まで、イエス さまをこの世界にお送り下さるほどに 私たちを愛し、学院での学び・働きへ と招き、育てて下さっている神さまに 応えて歩む思いを新たにさせられる クリスマスとなりました。 3 April 1. 2024 vol.46 Seinan Gakuin Junior - Senior High School シンボルツリー最後のクリスマス 20年間、ありがとう! 自分と相手を大事にするために 2023年10月27日、11月10日、17日の3日 間で、アンガーマネジメントの授業が行われ ました。「自分は何に対してどの程度の怒りを 感じる人間なのか?」「相手に自分の意見を 伝えるときにどのような言い方だと伝わりや すいのか?」このような問いに向き合いなが ら、生徒たちは、自分の感情を見つめていくこ とや相手の立場に立って考えることなどを学 んでいきます。自分と周りの人たちと、どちら も大切にしていく尊さと難しさを学ぶ機会に なったと思います。 契約や投資など消費生活を具体的に、身近に考え る機会となるよう、1年生を対象に金融講座を行って います。2023年度は卒業生の井口忠二さんより、収入 と支出の管理、クレジットカードにおける契約、貯蓄 や投資についての講義がありました。自分のニーズ (必要なもの)とウォンツ(ほしいもの・やりたいこ と)を整理して予算立てをすること、金融商品の メリットやデメリットを知った上で自分の目的に合った 商品を選ぶことの大切さが伝えられ、実際にライフ プランを立てて共有するワークショップを行いました。 生徒からは「大学に進学するか、結婚するか、家や車 を買うかなどで必要なお金が大きく変わることを知り ました。本当にやりたいと思える仕事を見つけて、夢 を実現するために貯蓄したり、金融商品を選んでい く目を養いたい」という声が聞かれました。 世界情勢の変化や困難に直面して不安になる時、 私たちは知恵を絞り、解決策を考えます。異なる意見 がぶつかることもあります。ですが、そこに神様の 存在があり、向かうべき方向があることを「祈り」 を通して思い出し、違いを違いのまま受け止め、安心 して議論ができるのが西南の良さであると思います。 社会の授業では、歴史、地理、政治経済のしくみを 通して、国内外の解決すべき課題を知り、どのよう にしてバックグラウンドの異なる人々と共生して いくかを考えて欲しいと願っています。 数学科 白奥 聡先生 社会科 田代 真紀子先生 数学教員として23年勤めております。気付けば 人生の半分以上をこの西南学院で過ごしている ことになりました。 数学は与えられた条件、公式、定理を用いて 問題に取り組む教科です。この「限られた状況で 問題を解決する」という能力は、社会に出ても求め られる能力です。生徒たちには、数学のみならず あらゆる物事に、論理的に思考し取り組むことが できるようになって欲しいと願っております。 西南に この人あり 西南の教育の現在とこれから 高等学校 浄見 月皇子さん 充実した留学生活! 2022年の8月からアメリカのワシントン州アイゼンハワー高校に1年間留学 しました。さまざまな国の留学生たちとともに切磋琢磨しながら語学習得 に努めました。留学したことで人と人とが会話を通して理解しあうことの 大切さを学ぶことができました。学んできたことを活かしながら、残りの 西南での学校生活、日々精進したいと思います。 アメリカワシントン州に留学 留学体験記 中学校 アンガーマネジメントの授業から 10代から学ぶパーソナルファイナンス 高等学校 金融講座の授業から 「人にはいろいろな感情があるので、その感情 が起こった理由をちゃんと理解して、その気持ち をどうするのかが大切なんだと思いました。 また、自分にもあるように、相手にも感情がある ので、相手の気持ちを考えることが大切だと思い ました。それぞれが相手を認め合っていくことで さらに学校生活が良くなるんだと思いました。」 生徒の声

4 April 1. 2024 vol.46 Seinan Gakuin Junior - Senior High School SEINAN NEWS 中学校 高等学校 2023年度 各部・同好会 TOPICS 坂本 熙理さん 小田向日葵さんが119番通報アプリを試作し発表した「アプリ119通報 システムの提案」が「自由すぎる研究EXPO」でアラビックヤマト賞と ディスカバ!賞を受賞しました。また、現役医師と連絡を取って研究 結果をまとめた「学生(小学・中学・高校生)の緊急通報に関する認識と スマートフォンアプリによる通報の可能性」は日本臨床救急医学会の 学会誌に掲載されました。現在もアプリ改良の研究を続けています。 高等学校 小田 向日葵さん PICK UP interview 活躍する 西南生! 吹奏楽部 福岡県大会出場!! 中学校 吹奏楽コンクールにおいて、福岡地区代表、福岡 支部代表(金賞受賞)と勝ち進み、県大会に出場しま した。県大会出場は16年ぶりの快挙です。「金賞を 取る!」という強い意志のなか、一丸となって演奏 した結果です。今回のことを自信に変えて今後も 頑張っていきます。 2023年度 各部・同好会 その他 TOPICS 国際交流 訪豪研修旅行を実施しました 2023年8月1日から10日間、中学校として は初めての海外研修(豪)を実施しました。 ホームステイをしながらホストシスターや ブラザーと共に現地での学校生活を送る 中で、異文化を体験し、国際感覚を養う 大変素晴らしい機会となりました。 硬式テニス部 2023年12月、神戸市で行われた 全国私立中学校テニス選手権に西 日本ブロック代表として出場し、入 賞はなりませんでしたが第11位と いう結果でした。全国という舞台を 経験することができ、今後の大会 に向けて大きな自信となりました。 剣道部(男子) ヨット部 和歌山県で開催された全国高等学校ヨット競技大会 において、女子コンバインド第6位。男子420級に 田邊・三牧組が出場。女子レーザーラジアル級に出場 した下石雅楽さんが第4位、小串麻理さんが第9位の 結果を残しました。また、鹿児島県で開催された国民 体育大会において、下石雅楽さんが少年女子レーザー ラジアル級に出場し、第4位という功績を残しました。 福岡市総合体育館で開催された福岡県高等 学校剣道大会福岡県予選大会において、団 体戦第3位という優秀な結果を収めました。 また、福岡県高等学校剣道大会新人大会の 個人戦において、小栁隆太郎さんが第3位の 結果を収めました。団体戦・個人戦ともに男 子剣道部のこれからの活動が期待されます。 卓球部(女子) 福岡市大会初優勝の快挙! 卓球部(男子) 新人卓球大会、優勝の大躍進! 囲碁部 創部20年 九州大会・全国大会出場 写真部 全国大会出場!!作品「雀の涙」奨励賞 昨年12月に開催された福岡県高等学校総合文化 祭写真展(県大会)において、古賀千晴さんの「雀の 涙」が参加人数904名、総応募数4,900点の中から 上位10点に与えられる大賞を受賞しました。福岡 県代表として鹿児島県で開催された全国高等 学校総合文化祭(全国大会)に出場し、全国から 出展された307点の中から上位11-30位にあたる 奨励賞を受賞しました。 探究活動 探究活動で 総合的な問題解決の能力を育成 総合探究の授業において、アイデアをまとめて エントリーしたSDGs QUESTみらい甲子園九州 北部エリア大会で、12チームが選ばれるファイナ リストに本校から2チームが選ばれ、1チームが SDGs QUESTアクションアイデア優秀賞を受賞 しました。また、希望者対象の放課後探究では 企業インターン体験を行い、クエストカップ(全国 大会)に1チームが進出しました。 第38回福岡県高文祭囲碁部門大会において、 九路盤個人戦で3名が同率準優勝、団体戦で女子 が優勝、男子が準優勝を果たし、第6回全九州高等 学校総合文化祭に進出しました。全九州高等学校 総合文化祭では女子団体が3位、男子団体が8位とな り、上位2チームが進出する総文祭への出場は果た せませんでしたが、部員にとって良い刺激となりまし た。また、第47回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手 権大会全国大会に団体女子が出場しました。団体女 子の全国大会への出場は創部以来初めてです。 福岡市大会で、女子卓球部は区大会に続いて 優勝することができました。同じく目標を叶えて 卒部した先輩たちの思いを受け継ぎ、また高い目標 に向かって挑戦する中で、悔しいこともありました。 ですが、共に卓球を始めた仲間と日々励まし合い ながら成長し、周囲のたくさんの方に支えていただ きながら全員で目標を達成できて、とても素晴らしい 1日になりました。ここからまた、新たな目標に向け て、皆で挑戦していきます! 2023年12月23日、第40回福岡市中学校新人卓球 大会が行われ、見事市大会優勝を果たしました。 全員中学から初心者でラケットを握り、部員のみんな と切磋琢磨し、福岡市内外の学校との練習会を 重ね、部員全員でつかんだ勝利となりました。卓球部 で掲げる「人作り・仲間作り・思い出作り」を胸に、 これからまた成長できるように研鑽を積んでいく 集団となることを願っています。優勝おめでとう! 「自由すぎる研究EXPO」で2冠!救急医学の学会誌にも掲載 中学1、2年生は夏休みの宿題で読書感想文に取り 組みます。青少年読書感想文コンクールにおいて、 2023年度は1年生3名、2年生5名が福岡県入選に 選ばれました。また、1年生の坂本熙理さんが『太陽の 子』についての感想文で福岡県特選に選ばれました。 青少年読書感想文コンクール福岡県特選

5 April 1. 2024 vol.46 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 1985年生まれ。 2015年のクラウド会計黎明期から導入支援を行い、2016年には 300件近くの企業にマネーフォワードクラウド会計の導入を行う。 関与したクラウド会計の導入実績数は800件超。2017年に税理士 事務所を立ち上げる。現在は140名体制でバックオフィスのDX支援・ 確定拠出年金の導入支援、財務支援・M&A・相続税申告などワンス トップで中小企業の支援を行う。 2021年に中小企業の退職金問題を解決する為に一般社団法人中小 企業退職金制度支援協会を設立し代表理事に就任。2022年には 「得する社長、損する社長 中小企業のための確定拠出年金」を出版 し、企業型確定拠出年金の普及に努めている。 世の光となっている卒業生の“今”を紹介します 卒業生便り 西南学院中学校2001年卒・西南学院高等学校2004年卒 株式会社アーリークロス 代表取締役 税理士法人アーリークロス CBO兼CPO 一般社団法人中小企業退職金制度支援協会 代表理事 一般社団法人共創経営推進機構 理事 アビスパ・グーロバール・アソシエイト(AGA)理事 花城 正也さん 今の働きに繋がる西南での学び 西南学院中学校・高等学校の卒業生とし て、私のこれまでの歩みを振り返りますと、 その根底には常に学校での学びがあり、その 中でも特に深く心に刻まれているのが、聖書 から学んだ利他の精神です。 私が福岡で創業したアーリークロスは、中小 企業の財務支援を軸に、140人の仲間と共に 様々なサービスを展開しています。税理士法 人や企業型確定拠出年金の導入支援まで、 幅広い事業を手がける中で、2022年には書 籍を出版し、累計発行部数は1万部を超えま した。これらのビジネスも西南学院で学んだ 利他の精神が基盤となっています。 西南学院の自由な校風のもとで、私たちは ただ受験に必要な知識を学ぶだけでなく、 社会で生きるための本質的な価値観を身につ けることができました。特に印象深いのは、 朝礼やチャペルでの聖書の学びです。そこ で学んだ「利他の精神」は、ビジネスの世界 で経営判断を下す際の重要な指針となって います。例えば、利益を追求するだけでは なく、どのようにして社会に貢献できるか を常に考え、行動すること。これが、私たち の事業が多くの方々に支持を得られてい る理由の一つなのは間違いありません。 私がこれまでに経験したこと、そして 達成してきたことの多くは、西南学院での 学びと、そこで育まれた価値観があっての ものです。 後輩たちに伝えたいのは、自分の利益 だけでなく、他者や社会全体の利益を 考えることの大切さです。そして、学んだ ことを実生活に生かし、常に新しい挑戦を 恐れずに進む勇気を持つこと。西南学院で の学びが、皆さんの未来にとっても、確か な基盤となることを心から願っています。 藤木 一真さん 東京大学 経済学部 在籍 在校中、 一番印象に残っていること 訪豪研修旅行という夏休みの短 期海外研修が一番印象に残っていま す。自分にとってこの経験は価値観を 広げるのみでなく、人との付き合い方 を変えてくれたものでした。 大学生活、これは言いたい 自分のやりたいこと、得意なことについて悩んでいる方もいる かもしれませんが、それを見つけるためには相応の経験、知識が 必要に思います。大学生活はまとまった時間がとれる最後の 時間かもしれませんので、勉強にとどまらず是非様々なことに 挑戦して自分なりの答えを見つけて欲しいです。 大学生活、これは言いたい 大学生は、よく人生最後の夏休みと言われます。私は今年3年生です が、この2年間はあっという間でした。幼い頃からの医師になるという夢 のために大学に来たので、勉強が忙しいのも当然のことだと思います。 学ぶことはしっかり学んで、後悔しないくらいたくさん遊ぶ、かけがえの ない時間を無駄にせず色々な経験をしたいと思っています。 最後に一言 高校生活特有の気兼ねない友人関係や自由がない故の楽しさ はなかなか得難いものです。月並みな言葉ではありますが、失って 初めて気づく類のものだと思います。今理解するのは難しいかも しれませんが、高校生活を全力で楽しんでもらいたいです! 最後に一言 西南学院は校則はあるけどどこか自由で、生徒がのびのびと過ごせる 学校だったと思います。校内の設備が綺麗だから、それも心地よかった のかもしれません。私は公立高校に落ちて西南学院高校にきましたが、この 学校に来られてよかったと今は心から思っています。西南学院に入れば、 きっと素敵な学生時代を送ることができます。二度と戻れない学生生活 を大好きな母校で謳歌してほしいなと思います。 國武 里香さん 大分大学 医学部医学科 在籍 松澤一寛先生(元理科教諭) 本校2階の生物講義室となりにある「バイオ ミュージアム」をご存知ですか。そこに納められ ているほとんどの標本類は、西南学院が開設 された頃に購入されたもので、教育において 自然科学(博物学)が大切にされていたことを 示すものです。 今の大学の敷地にあった旧校舎では、これら は標本室に納められ、普段は目にする機会が ありませんでした。現在の校舎の建設が決まっ たとき、これを見た建設会社の設計技師が大変 驚いて、標本をぜひ生かしたいと申し出てきま した。この方は、東京上野にある大学の出身で、 近くの国立科学博物館に何度も通っていたそう です。熱意あふれる技師と共に、生徒どうしに 豊かな交流が生まれることを夢見て作り上げた 空間です。 さあ、「バイオミュージアム」に行きましょう。 生き物を通じて自然科学への興味がひろがり、 君たちの将来をいっそう実りあるものにして くれることを期待しています。 1916年の創立以来、本校は福岡の地でさまざまな歴史を 見てきました。このコーナーでは西南学院にまつわる思い出話を 紹介し、西南学院の歴史の一端をひもときます。 SEINAN 今昔物語 在校中、一番印象に残っていること 私は高校で男子バスケットボール部の マネージャーを務めました。毎日の昼休み、 放課後の練習やみんなとの会話を今でも懐 かしく感じます。もちろん練習は楽ではあ りませんでしたが、だからこそこうして思い返 したときに1番の青春だったなと思いま す。あとは林間学校も最高の思い出です。 卒業生 interview

6 April 1. 2024 vol.46 Seinan Gakuin Junior - Senior High School 国公立大学 北海道大 東京大 東京工業大 京都大 大阪大 神戸大 九州大 5 4 23 国際基督教大 学習院大 筑波大 東京外大 横浜国立大 広島大 山口大 九州工大 青山学院大 立教大 中央大 法政大 明治大 福岡教育大 北九州市立 過去3年間の大学合格者数 早稲田大 慶応大 上智大 東京理大 私立大学 関西学院大 関西大 同志社大 立命館大 年の初めに恩師の訃報が届いた。突然のことで未だにどこか 現実味がない。高校三年間国語を教えていただき、教育実習の際 には指導教官として教えを仰いだ。先生のおっしゃることについて いくのに必死で、あっという間に時が過ぎていった。教員として 母校に戻ってからも、関係性は相変わらず。いつも叱咤激励してい ただいた(といえば聞こえがよいが、実際はもっと手厳しい言葉を かけられた)。退職を機に故郷に戻られてからも折に触れて連絡を いただき、含蓄と示唆に富む言葉をかけていただいた。先生からは 本当に多くの言葉を授けていただき、私を形作る一部になって いると感じるが、中でも強く印象に残っているのが、「今日も主の 御光の中を生徒が歩みますように」という祈りの言葉である。 型破りな性格でたまに閉口することもあったが、本が好きで、お酒 が好きで、音楽が好きで、何より生徒が好きな先生らしい言葉だと 思う。西南学院にはこういう温かさがある。諸先輩方が築かれて きたこの雰囲気を継承し、次代へ繋いでいかなければならない。 師を偲びつつ、改めて祈りの言葉を胸に刻んでいる。 Seinan, Be True To Christ 西南よ、キリストに忠実なれ 隅石 〒814-8512 福岡市早良区百道浜1丁目1番1号 TEL(092)841-1317 FAX(092)845-6295 ホームページ https://hs.seinan.ed.jp/ 西南学院は1916(大正5)年、米国南部バプテスト派 の宣教師であったC.K.ドージャーによって創立され ました。その遺訓『西南よ、キリストに忠実なれ』 (Seinan, Be True To Christ)に示されている理念 を建学の精神として後継者たちが大切に今日まで 受け継いできました。西南学院は建学の精神とその 使命を基に、平和、人類愛、自由を理解し、真理に基 づき世界を導く人、他に先駆けて善や正義を実行す る精神を持つ人、そして、他者や社会、さらに地球を 思いやる心を持ち、真の平和を実現する人を育成す ることを目標にしています。 西南での学びは、学力だけでなく、自分自身を高めることができると思います。私は、 西南のチャペルの時間などを通して様々な生き方、考え方に触れ、将来についてたくさん 考えることができました。また、国際的なプログラムもあり、将来必要なスキルを身に つける機会を与えられたことが、今の私の目標にもつながっています。 私が本格的に受験の準備を始めたのは高3の6月頃からでした。小論文や面接など が必要だったため、先生方には休み時間、夏休みの合間を縫って手厚いサポートをして いただきました。様々な考えをもった友人と会話をして、励まし合うことでも受験期を 乗り越えることができました。私は西南学院の多様性豊かな環境で学生生活を送れた ことを誇りに思っています。 大学受験の助けになった西南ならではの強みはチャペルの授業と先生方でした。 チャペルの授業では、毎週様々なバックグラウンドを持った講師の方のお話を聞くこと で、自分の知らない世界に興味を抱くきっかけになりました。また、西南の先生方は生徒 一人ひとりの意思を尊重してくださるので、受験生活を支えてくださる心強い存在でした。 私が志望校を決めるにあたって、西南の生活の中に直接的な契機があったわけでは ありません。しかし、振り返ってみると、チャペルの授業を通してもっと広い世界に飛び込み たいという気持ちが育まれたからこそ離れた地で大学生活を送る決断に至ったのかも しれませんし、西南の先生方はどんな目標でも応援してくださるという信頼があったから こそ京都大学という高い目標を追い続けることができたのだろうと感じます。 杉町 和花さん 京都大学 文学部人文学科 合格 植田 彩紗さん 熊本大学 工学部材料応用化学科 合格 ※最新の合格者数については、ホームページをご参照ください。 2024 2024 2022 2022 1 11 11 13 19 19 3 5 11 72 25 14 24 16 1 2 2023 4 9 16 11 19 17 7 9 19 71 34 10 34 13 西南学院大 174 161 9 10 13 19 20 9 6 15 海外への進学情報 2024 2022 3 2023 3 3 35 32 13 18 14 180 2 1 1 1 1 3 1 4 4 2 4 20 26 2023 1 2 2 2 3 4 4 2 4 8 1 6 1 4 佐賀大 熊本大 11 8 7 14 7 9 聖句 あなたがたはそれぞれ、 賜物を授かっているのですから、 神のさまざまな恵みの善い管理者として、 その賜物を生かして互いに仕えなさい。 ( ペトロの手紙一4章10節 ) この学院聖句は、西南学院中高という学校の土台・骨格について 語る聖書箇所だと思います。西南学院は、生徒一人ひとりに固有に 与えられている価値観、視点、個性に気づき、自分自身と出会う学び舎 を目指します。そして、西南学院は、それらの力と恵みをそれぞれが 自由に、安心して表現することができる場所であり、互いに受け入れ合 い、認め合うことのできる共同体であることを目指します。目には見 えなくても、人と共にいてくださり、共に歩んでくださる神が、西南中高 につらなる一人ひとりを祝福し守ってくださいますように。 昨年の9月、中高一貫になって初めての中高合同行事と もいえる「中高合同体育祭」が、そのうちの1日を福岡 PayPayドームを会場にして行われました。中1から高3まで の生徒が、ひとつになって笑顔で広い人工芝の上を動き 回る姿は実にダイナミックで、ロマンチックでさえありま した。例えば騎馬戦という帽子取り競技では、高校生が 騎馬となり、乗馬する中1の生徒を支える姿はとても微笑 ましい光景でした。また、ブロック対抗リレーでの中1から 高3までのバトンの受け渡しは、「信頼」の絆を象徴する かのようでした。さらにクライマックスともいえる全体応援 では2000人近くの生徒と4000人を超える観客が一体と なり、歓喜の声をあげる熱気は、まさに中高一貫の完成を 目に見える形で確認させていただいた瞬間でした。 「全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。歓声をあげ、 喜び歌い、ほめ歌え。」 (詩編98編4節) 校長 早川 寛 目に見える形での中高一貫の完成 私の合格体験記 国公立大学は九州大学を中心に、北は北海道から南は沖縄まで幅広く 全国に進学しています。また私立大学は西南学院大学をはじめ、関東 関西の難関大学へも数多く進学しています。 3 2 2 1 公式 YouTube こちらから → ホームページ 北米・アジア・オセアニア等

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