旧西新校舎(1950年代) 未来の自分へ備える時 message 変化を恐れず前へ 1916年の開学以来、西南学院からは多くの卒業生が巣立ち、社会で活躍して きましたが、新しい時代を切り開き、これからの社会を築いていくのは若い皆さん です。この西南学院で、己を見つめ将来の自分を豊かに形成していってください。 中学校・高等学校時代というのは、青年期にあたり、子供から大人へと大きく 成長していく変化の時期です。変化をするということは、身体的にも精神的にも 一時的に不安定な状態を経験することですが、それは個性豊かな自己を形成し 大人へと成長するためのチャンスでもあります。たとえば前へ歩くことを考えてみて ください。歩くということは、一瞬バランスを崩し前に倒れ込むこと、そして次の瞬間 に足を大地にしっかりつけて体を支え、安定を取り戻すこと、この繰り返しによって 人は前進することが出来るのです。 青年期は抽象的な言語能力が飛躍的に発達する時期です。学校で提供される 各教科は、先人たちが獲得してきた生きる知恵を言語化して、分野ごとの知識に まとめあげたものです。それらの修得にはたゆまぬ努力が欠かせないことは言うまで もありませんが、十分な修練を積むためには、良き教師、良き仲間、良き環境も必要 です。西南学院はそれらを用意して皆さんを待っています。 また、若い時に豊かな人間性の基礎となる価値観を身につけることも大切です。なぜなら、人は価値あるものを追い 求めて生きて行くからです。聖書をはじめ先人たちが後世に遺した多くの珠玉の言葉に触れ、心にしっかりとめて おいてください。たといすぐにはその言葉の意味が実感できなくても、それらは一人ひとりの心の中で発酵し熟成して、 人生の歩みの中で皆さんの人格を形成していくことでしょう。 最後に皆さんに聖書の言葉をおくります。 「わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを 欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」 (ローマの信徒への手紙 5章3~5節) 04 03 未来へと 引き継がれる歴史 今も生き続ける 創立者のスピリット 西南学院は1916(大正5)年、米国南部バプテスト派の宣教師であったC.K. ドージャーによって創立されました。創立に尽力した日米の関係者すべての祈りは、 日本の青少年がキリスト教精神を基盤とした高潔な人格を持った人間に成長する ことでした。昭和に入って時代の流れは激しく揺れ動きました。西南学院も嵐の 時代の中で、幾度か危機に直面しました。しかし、創立者C.K.ドージャーの遺言 「西南よ、キリストに忠実なれ」(Seinan, Be True to Christ)に示されている教育 理念は揺らぐことなく後継者たちに受け継がれ、今日に至っています。 4月 高等学校が 男女共学校へ移行 4月 新学制施行により 西南学院高等学校 (男子校)開設 4月 新学制施行により 西南学院中学校 (男子校)開設 3月 西南学院本館 (赤レンガチャペル)完成 (現:大学博物館) 4月 高等学部(現:大学)創設 1月 福岡市外(早良郡) 西新町189番地 (現:西新校地)に移転 1916 2月 米国南部バプテスト派の宣教師であった C.K.ドージャーが創立者となり 私立西南学院(旧制中学)を創立。 場所は「福岡市大名町105番地」 (現:中央区赤坂1丁目) 4月 開校式および第1回入学式挙行 (入学者104名) 4月 中学校が 男女共学校へ移行 中学校高等学校 一貫教育開始 2月 百道浜新校舎完成 4月 百道浜新校舎での 授業開始 5月 赤レンガチャペルが 大学博物館 (ドージャー記念館)として 開館 4月 西南学院小学校からの 生徒受け入れ開始 4月 創立100周年を迎える 西南学院本館(赤レンガチャペル)の定礎式 (1920年) しもせ かもり キリ スト 『西南よ基督に忠実なれ』 下瀬加守の書 本学院創立時に福岡バプテスト教会の牧師を務めていた 下瀬加守の書。この扁額はもともと赤レンガチャペル(現 大学博物館)の壇上正面に掲示されていました。現在は、中高 校長室入口に掲示されています。 1918 1921 1947 1948 1994 1996 2003 2006 2014 2016 建学の精神 YouTubeは こちらから 西南学院 院長 今井 尚生 西南学院中学校・高等学校 校長 西 輝久 本校の教育がめざすもの 価値観が多様化し、社会の変化がとても速いこの時代を生きる私たちには、将来の「正解」 やモデルとなる生き方が示されることはあまりありません。情報は氾濫し、不安や分断が生じや すい現代、私たちに求められるのは、単なる知識や技能だけではなく、自分自身の確固たる 軸、他者と共に生きる力、そして目には見えない価値を大切にする姿勢であるといえます。 本校の教育は、1916年の創立以来受け継がれてきた建学の精神、「Seinan, Be True to Christ(. 西南よ、キリストに忠実なれ)」を基盤としています。この精神は時代を超えて、 人間がどのように生きるべきかを問い続ける普遍的な指針です。 本校では、この建学の精神を、「L」で始まる4つの言葉で表現し、具体的な教育目標と して掲げています。 確かな知識や思考力を育むことにとどまらず、見えない価値を読み取り、真理を探究し、自由と責任をもって生きる力を育む ことを目指します。変化の激しい現代社会にあって、揺るがぬ軸を持ち、他者と共に希望ある平和な未来を切り開き築く人を送り 出すことが西南学院中学校・高等学校の願いです。 みなさん、どうぞ西南学院へ。私たちはあなたを待っています。 Life (生命)かけがえのない「いのち」を大切にする姿勢を養う 一人ひとりが神に深く愛されていることを知り、命を与えられて生かされている存在であるこ とに気づき、またそれに感謝することが、自己を肯定し、同時に他者のいのちを尊重する生き方 の出発点となります。 Love (聖愛)隣人に仕える愛の精神を養う 隣人とは、身近な人に限らず、弱い立場に立たされている人をも含んだ言葉です。毎日の礼拝 や聖書の学び、学校生活全体を通して、共に生き、支え合う姿勢を育んでいます。 Light (光明) それぞれの賜物を生かし「世の光」として平和を作り出す 一人ひとりには神さまから授かった多様な個性や能力がありますが、それらをお互い尊重しながら高めあい、自己のためだけでなく、 平和で希望に満ちた社会を築くために用いることのできる人になってもらいたいと願っています。 Liberty (自由) 真理を身に着けて真の自由を得る 「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。(ヨハネによる福音書8:32)」と聖書は語りかけます。深く学び確かな 知恵を身に帯び、問題意識を持って自分や社会を見つめ直すことで、私たちが捕らわれてしまう様々な事柄から解放され、自由に思考 し希望ある社会の構築へと行動できる人を育てます。
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