わが行く道

CAREER GUIDANCE

卒業生の声

VOICE 01

グローバルに
飛躍するための“礎”を
築くことができる場所

NASA Jet Propulsion Laboratory

岩下 友美さん (1997年卒業)

高校生の頃、若田光一さんが宇宙に行く出来事に魅了され、将来はNASAで働きたいと夢見ました。当時は実現するとは思っていませんでしたが、現在はNASAで未来の惑星探査に役立つロボットビジョンの研究を行なっています。分かりやすく言いますと「ロボットの目を作る」研究です。
西南での学校生活はキリスト教が毎日に浸透していました。中でも聖書の時間が特徴的だと思います。海外での生活は周囲にキリスト教を背景とする人が多く、キリスト教の教えに関する知識があることは今の仕事をする上でも大いに助けられています。グローバル化が進む今の世の中では様々な文化を学び、理解する力が必要とされますが、それはやはり経験から得るものが大きいと思います。西南学院中学・高校はその礎を築く経験ができる数少ない学校の一つではないでしょうか。

訪米研修旅行中みんなで過ごしたEasterの一枚です。(左端が岩下さん)

VOICE 02

友を大切に
自分の世界を
広めるような挑戦を

樋口歯科医院

樋口 敬洋さん (1994年卒業)

祖父と父が歯科医師で、幼い頃から歯科医師になりたいと考えていました。西南では、人生において価値があることは、他人の幸せに自分がどれだけ関わることができるかだと学びました。障がいなどに関わらず誰もが等しく豊かな人生を送るべきで、そのために自分に何ができるかを考えるようになりました。中高6年間陸上競技部に在籍し、現在はブラインドランナーの伴走をしています。関わる人が皆、心豊かに過ごせる世の中にすることを目標に頑張っています。西南の先生の授業は、純粋に学問が好きで、その様子が心から伝わってくるものばかりでした。受験のためだけではない人間教育としての授業が多かったと思います。西南では友を大切にし、世界を広めるような挑戦をしてください。試験のための勉強だけでは得ることができない貴重な経験がきっとできます。

陸上競技部で走っていた頃。
当時は短距離選手でした。

VOICE 03

静かな時の中で
将来に想いを馳せた
かけがえのない日々

日本学術振興会特別研究員PD

近藤 有希子さん (2004年卒業)

私はアフリカ大陸にあるルワンダ共和国で、農村の一家族のもとに寝泊まりさせてもらいながら、紛争と虐殺の過程で壊れてしまった親しい人間関係が現在どのように再構築されているのかについて研究しています。西南では聖書と讃美歌に触れる機会が毎日ありましたが、ルワンダでも聖書を読むという経験を通して築けた大切な関係があり、現地での調査に行き詰まったときに讃美歌の響きに救われたこともあります。また授業では、学びとは目先の結果のためだけにするものではないのだと知ることができました。いま自分がつよく拘っていることに対して言葉をあててみること―導かれた答えそれ自体よりも、問いを見出して、それをふかく追究しようとするその過程こそが、自分の視野をひろげ、隣人とともに生きていくための、たしかな糧になると思います。

友人のおかげで成し遂げられたことが多くありました。(左から3番目が近藤さん)

VOICE 04

やりたいことの選択に
迷った時は
全部やってみればいい

株式会社ボーダレス・ジャパン

田口 一成さん (1998年卒業)

僕らの会社はソーシャルビジネスの社会起業家集団です。貧困や差別、格差、少子高齢化などの社会問題をボランティアではなく“仕事”として取り組んでいます。現在は8カ国で23の事業を展開しています。多くの人を助けたい、多くの社会問題に貢献したいと考えているのですが、これは西南時代の学びに通じるものがあるかもしれません。西南は自由な雰囲気で楽しい高校生活でした。チャペルの時間が好きでした。落ち着く空間でしたね。英語の先生の授業が面白くて英語が好きになりましたし、影響を与えてくれた友人とも出会えました。同級生3人が今同じ会社で働いています。もし進路などで迷ったら、変な枠に当てはめて考えずに全部やってみてください。やりたいことは全部やれるはずなんです。学生時代に自分の好きなことを見つけて欲しいと思います。

テニス部に在籍。
当時の仲間とは今も交流しています。