SECONDARY EDUCATION
西南学院の教育の土台は聖書です。「一人ひとりにかけがえのない存在としての価値が与えられている」ことを知り、神に愛されている者として他者を尊重し、喜びや悲しみに共感して生きる「新しい人」「平和をつくり出す者」となることを目指しています。
自分を見つめ、世界・社会の諸課題について考えるチャペルや聖書の授業は西南の特徴であり、使命・生命といえるものです。多感な時を生きる諸君が、自分に問いかけ、生涯にわたって核となるものとの出会いを体験してほしいと願っています。
毎週1回、高校では学年ごとに、中学では全校生徒が一同に会し、チャペルで礼拝を行います。神に愛され・生かされている自分に気づき、生き方を考える場です。生徒・教師が讃美歌を共に歌い、祈ることにより、神の前にひとつになる時間です。
心に蒔かれる多くの種が、人生の困難にも意味を見出し乗り越える力、他者を慰め励ます言葉など多くの実をもたらします。毎週1ページずつ刻まれていくノートは人生の基礎づくりに取り組んだ歩みの記録となり、生涯にわたりかけがえのない財産となります。
講師 奥田 知志 氏
年に2回(5月・11月)、飢餓や紛争、生活困窮者支援など現代社会の諸課題に取り組んでおられる講師をお招きして特別礼拝を行います。講師のメッセージには自分のミッション(使命)を考えるヒントや問いかけ、励ましが満ちています。
聖書は全学年必修の科目です。聖書やキリスト教の価値観・倫理観を学びます。個人や社会のあり方を考え、自他のいのちに対するセンスを磨き、判断力を育てます。
中学生では朝、高校生は夕方のひと時、心を静め聖書を開き祈ります。友だちや社会について考える経験・習慣が多くの人々と共に生きる自分を見つめ、他者を思いやる心を育てます。
11月中旬に行われるクリスマスツリー点灯式から始まるクリスマスは、イエス・キリストの降誕を喜び、思い新たに神の愛を感じ、他者への愛をあらわす大切な祝祭です。心を合わせて「本当のクリスマス」の意味を考えます。
自分自身を愛するように隣人を愛する「真の隣人」となることを願い、年に2回行われる特設授業で、人権にかかわる諸課題を学びます。社会に存在する差別を見抜き、許さない心と姿勢を育てることは、多文化共生社会に生きる地球人・国際人の大切な課題です。
沖縄修学旅行は、中学3年間の平和教育の集大成として行われます。戦時中避難場所として使われたガマ(自然洞窟)に入り、普天間飛行場の敷地に囲まれた左喜眞美術館では館長の話を聞きます。見て、聞いて、改めて平和について考える機会です。
障がいのある方や高齢者の方のもとを訪ね、共にひと時を過ごす社会福祉施設訪問のほか、クリスマスには、西新での街頭募金(中高合同)やカンボジアの子どもたちへの学用品支援などを行います。
「いのち」のつながりや支え合いを知り、それぞれに与えられている賜物を他の方々のために用いる機会です。クラス・学年を越えた有志が集まり、机上では得難い貴重な体験・学びを与えられています。