5月29日、5月30日、6月12日の3日間にWorld Windows @ Seinan(西南世界の窓)というイベントが行われました。海外に直接行くことができない状況下で少しでも世界とつながるイベントを、という思いから企画された現地生中継オンラインツアーです。

第1回目は世界遺産の街、イタリアのローマの街並みをベテランガイドさんの案内で巡るツアーでした。日本語が堪能な明るいイタリア人ガイドさんが、カメラを片手にローマの街を歩き回り、様々な説明をしてくださいました。ローマは街の景観を損ねてはならない決まりがあり、現在ローマに住んでいる人々の生活と、古代の遺跡とが日常生活の中で融合しているということがよく伝わってきました。一番参加者を驚かせたのは、デパートの地下階にいくと、遺跡が見られるということでした。水着売り場の隣でガラス張りの壁に目をやると、遺跡。地下鉄の改札の隣に遺跡。ありとあらゆるところが博物館のようでした。ツアー後の生徒たちの感想でも「実際にローマに行ったような感覚になった。」「世界史の授業でならった長いカタカナの名前の人物たちが、当時どんなものを作って遺しているかが確認できた。」と感激していました。

第2回目は、キラウェア火山国立公園から古典フラとPeleの神話・伝説を体験するツアーでした。本来は河口の溶岩の炎をバックに古典フラを鑑賞する予定だったのですが、残念ながらツアー3日前に溶岩が止まってしまったらしく、古典フラの鑑賞のみとなってしまいました。しかし、参加した生徒たちからは、なかなか見ることのできない、古典フラの舞踏とPeleを賛美する歌や曲をリアルタイムで鑑賞できて荘厳な気持ちになった、実際みてみたいと思ったという声が多数届きました。

最終回は、世界5都市体験ツアーでした。インド⇒ケニア⇒トルコ⇒ハワイ⇒ラスベガスと、実際の現地観光で飛行機を使った場合、1日では到底見て回ることができない5都市を90分で見て回りました。どの都市も雰囲気・趣が異なり、見所が満載です。現地のガイドさんたちもそれぞれ個性があり、あっという間の90分だった思います。リアルタイムで様々な質問を投げかけ、それに応じてもらいながらまるで実際にその都市にいるかのような感覚になりました。

全3回のツアーに、70名(延べ人数)を超える生徒たちが参加し、本校にいながら世界の現状を少しですが体験することができました。早く、現地を訪れて実際に経験できるようと皆が願った3日間でした。